ブランド腕時計バイヤーの
いのえー です。
今日は...
パルミジャーニ・フルリエの
トリック クロノグラフ / PF006783.01を紹介します!
パルミジャーニ・フルリエのトリック・クロノグラフ、リファレンスPF006783.01は、1996年にミシェル・パルミジャーニ氏によって設立された同ブランドのアイデンティティを象徴する、極めて希少なプラチナ製タイムピースです。本個体は2003年に発表されたモデルであり、ゼニス社の名機エル・プリメロをベースとした自動巻きクロノグラフ・キャリバー400Zを搭載しています。プラチナ950を使用した直径39.5mmのケースは、古代建築の柱から着想を得た二重のゴドロン装飾が施されたベゼルを備え、独創的かつ知的な佇まいを見せています。
本個体の最大の魅力は、ブルー・ラベンダー(Blu Lavanda)と称される、放射状のギョーシェ彫りが施された文字盤にあります。ブラックのサブダイヤルを配したパンダスタイルの意匠は、洗練されたプラチナの光沢と見事なコントラストを成しています。ムーブメントのCal.400Zは、毎時3万6000振動というエル・プリメロの特性を保持しつつ、パルミジャーニ・フルリエによる徹底した再解釈が施されています。特に日付窓が通常の4時半位置ではなく1時位置へと移設されている点は、同ムーブメント採用モデルの中でも類を見ない特徴です。シースルーバックからは、ブランドロゴと精緻なギョーシェが施された22Kゴールド製のローター、そして地板やブリッジに至るまで最高峰の仕上げが施された駆動部を鑑賞することができます。独立系メゾンの美学と、クロノグラフ史に刻まれた傑作ムーブメントが融合した、歴史的価値の高い一本と言えます。
中古購入時の注意点としては、本個体はエル・プリメロをベースとしながらも独自のカスタマイズが施されているため、メンテナンス履歴の確認が不可欠です。エル・プリメロ自体は部品の入手は比較的容易ですが、ブランド個別のカスタマイズパーツについては入手困難です。売却の際は、パルミジャーニ・フルリエの初期作品としての希少性と、エル・プリメロ搭載機という二側面からの付加価値を正しく判断できる、専門知識の深いバイヤーへの相談、あるいは言い値で試せる委託販売などの方法がおすすめです。画像はイニヘン・オークショニアーズ様のアーカイブページでご確認ください。https://ineichen.com/auctions/special-10/36/
※イニヘン・オークショニアーズ(Ineichen Auctioneers)は、1973年にスイス・チューリッヒで設立された、時計専門としてはスイス最古の歴史を持つオークションハウスです。
今日は
パルミジャーニ・フルリエのトリック クロノグラフ
を紹介してみました。
それでは、また次回の商品紹介でお会いしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この時計についての補足・指摘
誤りの指摘や仕様違い、年代情報などがあればぜひお寄せください。内容は確認のうえ反映します。
コメントを残す